社畜のイメージが変わる一冊『社畜爆誕』

本の感想

なつみと先生のコンサルを受けるようになってから、Webライターをはじめ、文章を書く仕事をしている方と関わる機会が増えています。

その中で参加したあるワークショップで、松田洋平さんと初めてご一緒しました。

オンライン上でのワークショップではありましたが、そこで初めて松田さんの人柄や雰囲気に触れることができたのです。


最初は特に緊張感が漂っていたのですが、周りの空気を和ませてくれる松田さんのおかげで、とても楽しく過ごさせてもらったのを覚えています。


松田さんを見て、「私もこういうことができる人になりたいな!」と思っていました。

その後、松田さんがZINEから『社畜爆誕』という本を出版されたと知り、購入!

これで、松田さんがどんな人生を送って、今の松田さんが形成されたのか知ることができる……!とワクワクして本を読みました。

いわむら
いわむら

「社畜爆誕」を読んだら、
松田さんのようになれるヒントがあるかも!と思ったんです。



今回は、そんな松田さんの本『社畜爆誕』を読んだ感想を書いていきます。

作品情報

書籍名社畜爆誕
著者松田洋平
出版Monkey STYLE
ページ数40P

ページ数がほどよいので、本を読むのが苦手な方や出先にサクッと本を持っていきたい方におすすめです。 


『社畜爆誕』の内容【ネタバレしない程度に紹介】

本書は、社畜歴25年の松田さんがこれまでの経験を振り返り、一般的にネガティブに語られがちな「社畜」という生き方を独自の視点で捉え直した一冊です。


「社畜爆誕」は、松田さんの社畜生活の幕開けとなった印刷会社を舞台に、同期や先輩と過ごす中で感じたことや、印刷業界ならではの苦労が描かれています。

入社した会社での業務に戸惑いながらも、周囲と支え合いながら乗越えていく部分に松田さんの人間力・社会適応力・柔軟性を強く感じました……!(心底羨ましい!)


大変な状況の中でも「楽しさ」を見逃さない姿勢の大切さにも気づかされます。

また、現在は人間関係が順調に見える松田さんにも人見知りな一面があると知り、最初から完璧な人はいないのだと感じました。

「社畜」に対するネガティブなイメージがポジティブなイメージへ

本書の冒頭で語られる、松田さんの「社畜」に対する捉え方が、とても印象に残りました。


一般的に社畜という言葉にはネガティブなイメージがありますが、松田さんはそれを真逆の視点から語っています。

社畜は、従順で無抵抗。
言い換えれば、余計なことを考えず、言われた通りにやればいい。
社畜は、自由がない。
言い換えれば、決まったパターンがある。
社畜は、いくらでも代わりはいる。
いざとなったら、休んでも大丈夫だ。


【社畜爆誕P6より】

私は会社員時代、社畜という言葉に対して、ネガティブな面しか見つけられませんでした。


だからこそ、松田さんが25年という長く濃い時間の中で、社畜という生き方の意味を自分なりに咀嚼し、別の価値として見つけていったことが、強く心に残ったのだと思います。


私は画面越しに一度拝見し、Xの投稿を読んでいる程度なので知ったようなことは言えませんが、それでも松田さんのコミュニケーション力や相手との絶妙な距離感の取り方にはすごいなと感じました。

こうした松田さん式コミュニケーション術は、一長一短で身に付いたものではなく、社畜25年間という長く・濃い時間を通して、松田さんがじっくりと確実に身に付けてこられたんだろうな、と感じています。

自分のこれまでの経験と照らし合わせて

松田さんが4年間勤めていた印刷業界が、いわゆるクレーム産業であると知り、強く印象に残りました。


顧客の要望と完成した印刷物を限りなく同じものに近づけるために、担当者は何度も確認を重ね、完成するまで心身をすり減らしていく。



その描写から、一つの印刷物を仕上げるまでの重圧の大きさが伝わってきました。

その中で語られていた「刷り直し」という言葉は、まるで死刑宣告だと松田さんは語っています。


「刷り直し」の部分を読んだとき、銀行に勤めていた頃の自分を思い出し、ゾッとしました。

私の会社員時代のことを重ね合わせていたからです。


私にとって、銀行員時代に最も恐ろしかった言葉は「誤送金」と「不渡り」でした。笑(本当は笑えない)

誤送金は、一度のミスで会社の信用や利益に大きな影響を与えてしまいますし、不渡りは素早い処理が求められます。

その緊張感の中で働いていた感覚がよみがえってきたのです。

業界は違っても、「一言で全てが吹き飛ぶかもしれない言葉」が存在し、多くの人がその緊張感と隣り合わせで仕事をしているのだと気づかされました。


また、松田さんの『社畜爆誕』を読まなければ、当たり前のように手に取っている本一冊の裏側にこれほどの気遣いや配慮、慎重さが積み重なっていることに、私は気づけなかったと思います。(ZINEって発行するの、大変なんだなと改めて思いました)

これから本を手に取るときは、内容だけでなく、その一冊が完成するまでに関わった作り手の存在にも思いを巡らせながら、今まで以上にじっくり味わって読んでいきたいと感じました。

まとめ

松田さんとは直接お会いしたことはありませんが(まだ言う)、『社畜爆誕』を読んで、松田さんはきっと人から愛される方なのだろうと感じました。

そう思ったきっかけが、次の一節です。

実際、心身ともにかなり負担のかかるハードワークでした。
自分自身のエッセイ執筆を放棄していることに、後ろめたさがあったのも事実です。
それでも、誰かのために尽くすというのが、わたしにはたまらなく心地良いんですよね。

【社畜爆誕P6】より

もう、ちょっと、泣いちゃうよね……!この一節!!

この言葉を読んだとき、直接会ったことはなくても(まだまだ言う)、私が勝手に抱いていた松田さんのイメージが、確信に変わったように感じました。

また、「みんなのために働く『みんちく』(※社畜とかけている言葉)」という考え方にも強く共感しました。


効率や成果だけで語られがちな働き方の中で、誰かの役に立つことそのものを大切にする姿勢は、私自身もとても好きな価値観だと気づかされました。

こうして感想をまとめてみると、本書は冒頭の数ページですでに、松田さんの魅力が「爆誕」している一冊だと感じます。


本編に進む前から、松田さんの誠実さや優しさがあふれており、その人柄に触れるような読書体験ができました。


ぁあ……、また最高の1冊に出会ってしまったな。

※本書が気になった方は、こちらをチェックしてみてください。
働き方に迷っている方や、仕事との向き合い方を見つめ直したい方。松田さんを知りたい方におすすめです!