長時間筆記をしても疲れにくい万年筆。
一度魅了されたら、ほかの筆記具には戻れないほど、万年筆は書き心地を追求して作られています。
万年筆沼にハマったとき、遅かれ早かれやってくるのが「ノック式万年筆はどんな感じなのだろうか?」というキャップのない万年筆への興味です。
そこで、この記事ではノック式万年筆にハマって散財しまくった筆者の体験談を通して、書き心地や各製品のおすすめポイント、どんな人に向いているかをまとめました。
また、試してはないけれど気になるノック式万年筆についても紹介しています。
物価高の影響で以前よりも増して割高になってしまった万年筆……。
少しでも後悔のないよう、購入してもらいたいので、ノック式万年筆を検討している方はぜひこの記事を参考にしていただければと思います。
ノック式万年筆って普通の万年筆と何が違う?
ノック式万年筆と普通の万年筆の大きな違いは、【書き始めるまでの動作】と「使う場面】にあります。
一般的な万年筆(キャップ式)は、キャップを外してから書くスタイルです。
一方、ノック式万年筆はキャップがないため、ノックするだけですぐに書き始めることができます。
思いついた瞬間にすぐ書き始められことから、【思考を邪魔しない万年筆】ともいえます。
片手で操作でき、キャップの置き場を気にしなくてよい点も、日常使いでは大きなメリットです。
とはいえ、書き心地は万年筆のスルスル・ぬらぬらといった魅力を残したものであるため、筆記欲を満たす楽しさは変わりません。
「どちらが優れているか」ではなく、「どんな場面で使いたいか」で選ぶのがおすすめです。
ノック式万年筆のメリット
ノック式万年筆の魅力は、万年筆らしい書き心地はそのままに、毎日の生活でぐっと使いやすくなるところです。
キャップを外す必要がなく、ノックするだけですぐに書き始められるため、使うまでの心理的・動作的負担が下がります。
万年筆は好きでもキャップを外して構える時間が負担になりやすい人にとっては、気軽に使える筆記具といえます。
ノック式万年筆が役立つ主なシーンは以下のような場合です。
- 子どもの連絡帳を書き込むとき
- 日記や手帳のひと言メモを書くとき
- 家事の合間に思いつきたことをメモするとき
- 仕事中や作業中にメモをとりたいとき
ノック式万年筆は、【文字を丁寧に書くための道具】というよりも【生活に寄り添う道具】として使用する感じです。
ノック式万年筆のデメリット
ノック式万年筆のデメリットは、手軽に使える一方で、使い方や好みによっては合わないと感じる場合があります。
私が思う、ノック式万年筆のデメリットは以下のとおりです。
- 構造が複雑なため、価格がやや高めになりやすい
- 軸の太さや重さが気になる場合がある
- クリップの位置によっては、握りにくく感じることがある
例えば、万年筆を丁寧に扱いながら書く時間そのものを楽しみたい人にとっては、ノック式の手軽さが少し物足りなく感じられることがあります。
選べるモデルがまだ限られている点も、人によっては使いにくく感じ、デメリットになる場合もあります。
ただし、これらは欠点というよりも好みや使い方との相性の問題です。
自分の生活シーンや書き方、本体の握り方などを思い浮かべつつ考えることで、納得したうえで購入できます。
ノック式万年筆はどんな人に向いている?
ノック式万年筆は、万年筆の書き心地と手軽さを両立させたい人におすすめです。
ノック式万年筆はキャップを外す動作がなく、ノックするだけで書き始められる点が魅力です。
気軽に使えるため、忙しく書く時間がなかなか取れない人でも、記録や勉強が続けやすくなります。
例えば、忙しくて資格勉強を続けるのが難しい場合でも、ノックするだけですぐ書ける手軽さと万年筆ならではの書き心地が、勉強への心理的な負担を和らげてくれます。
また、思いついた瞬間にさっと書き出せるため、考えを止めることなく、アイディアや大事なことを逃さずメモできるのも特徴です。
ノック式万年筆は、万年筆を【特別な瞬間を作り出すもの】ではなく、【日常に溶け込んだ使い方ができる筆記具】に変化させたい人にとっておすすめといえます。
【実際に試して分かった】おすすめノック式万年筆4選
1本100円台で買える筆記具とは違い、1本数千円から数万円といった価格で販売されている万年筆。
数ある物欲を制御しながらも、選び出すその1本を購入するなら、【絶対失敗したくない……!】という思いが強いのではないでしょうか。
私はその思いが強いので、購入するまでに数ヶ月悩んでいました。
でも、思い立ったらすぐ買いたいのが本音……。
ということで、実際に私が試してみて良かったノック式万年筆を4本紹介します。
- キュリダス
- パイロット キャップレス
- LAMY dialog3
- WANCHER 1×one×wan CLICKER万年筆
PILOTキャップレス万年筆

ノック式万年筆といえば、まず思い浮かぶのがPILOTキャップレス万年筆ではないでしょうか。
PILOTのキャップレス万年筆は、するするとしたなめらかな書き味が特徴で、「やっぱり万年筆は書き味を重視したい」という人にも安心感のある1本です。
ボディのカラバリが豊富なので、好みに合わせて選べるのも魅力です。
キャップレスの特徴と注意点を以下にまとめました。
| 気になる点・特徴 | 詳細 |
| 書き方の感覚 | ペンの重さではなく、自分の筆圧を利用して文字を書く |
| 重さ | 約21g(単4電池2本分くらい)と軽め |
| 書き味 | 書き出しからするする滑らか。 引っかかりを感じにくい。 |
| インクとの相性 | PILOT純正の黒インク(1本約400円くらい)との相性が良い。 黒インクは割とどの文房具やさんでも販売されているため、購入しやすい。 |
| デザイン・選びやすさ | ボディが可愛く、カラーバリエーションが豊富。 好みに合わせて選びやすい。 |
| デザイン・持ち方の相性 | ペンホルダー(クリップ)が持ち方によっては邪魔に感じることがある。 |

なお、万年筆を握ったときにペンホルダー(クリップ)が指に当たって痛い人は、プニュグリップをつけるのがおすすめです。
上記の画像はプニュグリップを半分に切ってつけたもの。
プニュグリップは、文房具やさんまたはネットで購入可能です。

もっと手軽に購入できるものがいい!という方は、100均の指サックもおすすめ!

こちらはセリアで購入したもので、装着するとこんな感じになります。

プニュグリップだと半分に切らないといけませんが、指サックだと商品を2個連続して付けるだけなので手間が省けます。
ビジュアルは各段に悪くなりますが(笑)、握るたびに発生していた不快感からは解放されると思います。
キュリダス万年筆

キュリダス万年筆は、かっこいいデザインと手に取りやすい価格で、ノック式万年筆を試してみたい人におすすめです。
メカニックなボディで、スケルトンと濃い色のタイプの2パターンがあり、見た目の好みで選べます。
価格は1万円以下と、PILOTキャップレスといった国産ノック式万年筆に比べて安価なのも魅力的です!

キュリダス万年筆の使用感や注意点、相性の良いノートを以下にまとめました。
| 気になる点・特徴 | 詳細 |
| 個体差・不具合の可能性 | ものによって個体差がある。 また、ペン先収納部に不具合が出るケースが多数ネット上で報告されている。 筆者も4本中1本が不具合あり。 ※筆者はペン先の収納時に手でフォローし続けたところ、不具合が改善された。 |
| 購入・使用時の対策 | 不安な場合は店頭で試し書きがおすすめ。 |
| 書き味 | カリカリ系 しかし、ひっかかりはなし。 |
| 相性の良いノート | ロルバーン、ほぼ日手帳、トラベラーズノート、LIFEノートノートなど |
個体差や注意点はあるものの、価格と実用性のバランスが良いノック式万年筆です。
手頃な価格で、国産ノック式万年筆を使ってみたい人におすすめです。
LAMY dialog3万年筆

LAMY dialog3は、これまで使った万年筆の中で圧倒的に書きやすかった万年筆です。(個人的に)
私が購入したときは、Amazonで2万円ちょいで購入できましたが、今Amazonでは3万5,000円ほどで販売されています。
ノック式万年筆の中では圧倒的に価格が高く、すぐに手は出しにくい万年筆といえるでしょう。
しかし……!それだけの価格分の価値は十分ある万年筆だと思います。
私が買ったノック式万年筆は、これが最初でした。
LAMY dialog3は気に入りすぎて、2年間以上、これ一本ですべての文字を書くくらいハマっていました。

とはいえ、使用感は個人差があると思うので、以下にLAMY dialog3の特徴や注意点をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
| 気になる点・特徴 | 詳細 |
| 書き味 | 紙を選びにくく、幅広い種類の紙と相性がよい。 手帳・ノート問わず使いやすい。 |
| 使用感 | 万年筆本体の重さを利用して文字を書くタイプ。 自分で強く押し込まなくても線が出やすい。 |
| 重さ | 本体重量は約48gと重め。(Mサイズの卵1個よりちょっと軽いくらい) 一般的なノック式万年筆より重量感がある。 |
| 筆圧との相性 | 筆圧が高い人ほど、重さにより手への負担が軽減されやすい。 軽い万年筆で力を入れて書く人に向いている。 |
| 書き始めの注意点 | 購入直後は書き味が硬く、書きづらく感じる場合がある。 継続して使用し、ペン先を馴染ませる必要がある。 |
最高の1本を見つけたい!という人におすすめの万年筆です。
本体価格が高めなので、安く手に入れたいところ。
しかし、メルカリなど中古で販売されているものを購入するのは個人的におすすめできません。
理由は以下のとおりです。
- 届くまで本体の状態が分からない
- 高額で購入しても、本体の使用状況によっては後悔する可能性がある
どうしてもメルカリなどで購入する場合は、出品者に使用期間や保存状態を聞いたうえで購入することをおすすめします。
WANCHER 1×one×wan CLICKER万年筆

安くて可愛い、そして使いやすいノック式万年筆を探している人におすすめなのが、WANCHER 1×one×wan CLICKER万年筆です。
キュリダスやLAMYと比べて見た目が可愛らしく、使っていると気分が上がります。
PILOTのキャップレスとは違い、持ち手にペンホルダーがなく、握るときに邪魔にならない点も魅力です。
また、Amazonで気軽に購入できるのも嬉しいなと感じます。

ほかのノック式万年筆に比べて圧倒的に使用感に関するレビューが少ないため、購入をためらってしまう方もいると思います。
そこで、私が実際に使用してみて感じた気になる点や特徴を以下にまとめてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
| 気になる点・特徴 | 詳細 |
| デザイン | ボディがグラデーションカラーになっており、見た目がかわいく所有感がある。 |
| 太さ | 細身の万年筆。 ノック式万年筆の中でも特にスリムで、手が小さい人でも持ちやすい。 |
| ペン先の乾き | しばらく使っていないと、ペン先が乾きやすい傾向がある。 定期的な使用が必要。 |
| キャップの作り | ペン先の乾きを防ぐキャップがややチープ。 紛失すると代替が難しく、管理に注意が必要。 |
| インク交換時の注意点 | 使用間隔が空くと、インクを交換する部分にインクが張り付き、外しにくくなることがある。 |
ノック式万年筆が1,000円以下で購入できる、WANCHER 1×one×wan CLICKER万年筆。
気軽にノック式万年筆を楽しみたい人におすすめです。
まとめ
私の人生を変えたといっても過言ではない、万年筆。
長時間筆記しても、手が疲れにくいため、握れば自然とやる気がわいてくる魅力的な筆記具です。
日記やジャーナリングはもちろん、試験勉強にもおすすめです。
ペンには出せないその魅力的な筆記体験を、ぜひ気軽なノック式万年筆で試してみてください!


