鉛筆ではなく、ペンなのに、こすると文字が消える画期的なペン「フリクション」。
発売するやいなや、世界的にヒットしているペンです。
擦って消えるという特性のせいで、一般的なペンよりも色が薄いため、敬遠していましたが、リニューアルしたことで使用感が変わりました。
それからというもの、フリクションの魅力にどっぷりハマってしまったので、今回の記事ではフリクションの魅力についてまとめてみました。
フリクションの特徴やボディ・ペン先の種類、おすすめ使用シーンや注意点などを紹介します。
私が実際に使用して感じたことも合わせて紹介します。
フリクションに興味があるという方、文字が消せる文房具をお探しの方は、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
フリクションとは

フリクションは、パイロットから発売されている「こすると文字が消える」という特徴をもったペンのこと。
摩擦熱を加えることで文字が無色になるといった特徴があります。
そのため、書き直しが何度でもできる点が魅力です。
ボールペンのほかに、スタンプやマーカーなど幅広いラインナップがあります。
「文字を消したいけれど、鉛筆やシャーペンではちょっと物足りない………」という方におすすめのペンです。
フリクションの種類

フリクションには、一般的な基本モデルと用途に特化したモデルの2通りがあります。
- 基本モデル
- フリクション用途特化モデル
基本モデル
フリクションの基本モデルには、以下のような種類があります。
| 種類 | 特徴とおすすめの人 |
| フリクションボール | 初代フリクションボール ダイソーでも購入可能 |
| フリクションボールノック | ノック式のフリクションボール。 8色(黒・赤・青・ブルーブラック・緑・オレンジ・ピンク・ライトブルー) |
| フリクションボールスリム | 細身で単色タイプ。 ペン先の太さは0.38㎜のみ 全9色(黒・赤・青・緑・オレンジ・ピンク・ライトブルー・ブルーブラック・ノンカラーブラック) 例:スリムに持ち運びしたい人 |
| 多色タイプ(2色・3色・4色) | 黒・赤・青・緑のリフィルが搭載されたタイプ。 例:複数の色を使いたい人 色分けしてノートを記入したい人 |
| フリクションカラーズ | フリクションのカラーサインペン。 全6色(ブラック・レッド・ブルー・グリーン・ピンク・オレンジ) 例:イラストを描く人、手帳や日記をデコりたい人 |
| フリクションライト(蛍光ペン) | こすると消える蛍光マーカーペン 全18色 例:勉強でメーカーを使う人 |
| フリクションwaai (とにかくかわいい!推し!) | 大学生をメインターゲットにしたフリクション。 ビジネスパーソン向けにデザインされたフリクションシリーズとは違い、オフホワイトをベースにしたデザインになっている。 全8色 |
| フリクションシナジーノック | ペン先に「シナジーチップ」を搭載し、細字でも滑らかな書き心地を実現した。 0.3・0.4・0.5㎜ |
フリクション用途特化モデル
フリクションには、先ほど紹介した基本モデル以外に、より高い書き心地や質感を求める人向けに発売されている上位モデルもあります。
| 種類 | 特徴とおすすめの人 |
| フリクションボールノックゾーン | 一般的なフリクションのインクよりもブラックで30%、ブルーで15%濃いインクが搭載されている(参考:PILOT) 例:フリクションだと色が薄いと感じる人 |
| フリクションビズシリーズ | 金属ボディで高級感があるシリーズ ビジネスシーンでフリクションを使用したい人向け 例:ビジネスで使用できるフリクションを探している人 |
| フリクションボール2ビズ | フリクションボールビズシリーズの2色タイプ。 黒・赤レフィル搭載 例:ビジネスで使用できる2色タイプのフリクションを探している人 |
フリクションのペン先の種類

フリクションには、用途に合わせて選べるさまざまなペン先の太さがあります。
もっとも一般的な0.5㎜は仕事や勉強、手帳や日記の記入をするときなどに人気です。
狭いスペースに記入する場合や細字タイプが好みの方には、0.38㎜や0.4㎜がおすすめ。
一方、インクフロー(出るインクの量が多いこと)がよく、視認性のよい文字を書きたい方には0.7㎜や1.0㎜といった太いペン先が適しています!
さらに、書き味を左右するのが「チップ構造」です。
チップ構造の特徴を以下の表にまとめました。
| チップの種類 | 特徴 |
| コーンチップ | インクの出が安定し、幅広い太さに対応する基本構造。 おすすめ:しっかりした文字を書きたい人 インクフローのよいペン先を使いたい人 |
| シナジーチップ | 極細でもインクが途切れにくい。 金属パーツと樹脂パーツを組み合わせた「ハイブリッド構造」のペン先。 PILOT独自の高性能チップ おすすめ:細字でもなめらかに文字を書きたい人、細かい文字を書きたい人 |
太さにくわえ、チップの構造も知っておくことで、より自分にピッタリ合った商品を選べます。
おすすめ使用シーン

フリクションのおすすめ使用シーンは、以下のとおりです。
- 家計簿
- 手帳や日記
- 勉強
- 裁縫時
フリクションはこすると消えるという特徴があるため、家計簿に使用する人が多いです。
書き間違えても、ペン上部のラバーでこするだけで消しかすを出さずに修正できます。
さらに手帳や日記用の筆記具としても優秀です。
予定が変わりやすい方や、ページをきれいに整えたい完璧主義の人にとって、ストレスなく使えるペンです。
私は高級ノートを使うときは、「キレイに使いたい!」という思いから、なかなか文字が書けないことがあります。
しかし、フリクションを使うようになってからは、「失敗してもいいや!」と思えるので、気軽に書けるようになりました!!(これがとっても良かった)
【個人レビュー】私がフリクションを好きになった理由

私がフリクションを好きになった理由は、「フリクションだとなぜか文字がキレイに書けるから」です。
ペンなんてどれを使ったも同じでしょ?と思われるかもしれませんが、使うペンによって自分の文字も変化してきます。
私の場合は、フリクションのシナジーノックを使うようになったら、文字がキレイに書けるように。
シナジーノックはシナジーチップが搭載されているため、文字がなめらかに書けます。
フリクションの替え芯はちょっと高い

フリクションの替え芯は、一般的なボールペンに比べて割高です。
フリクション替え芯は1本120円~220円、フリクションゾーンのリフィルは、1本275円と結構金額がはずみます。
しかし、擦ると消えるという唯一無二の特徴があるなら、しょうがないかなと個人的には割り切っています。
また、フリクションゾーンに関しては、従来のレフィルに比べて容量が70%増えており、
筆記距離も約40%増えているので、妥当な値段かなと感じているところです。
参考:PILOT
フリクションの替え芯裏技

フリクションの替え芯の箱には、適合商品一覧のQRコードがのっており、基本的にはボディと適合したリフィルを交換する形になります。
たとえば、フリクションシナジーノック用の替え芯と適合した製品は、公式サイトでは以下のとおりとなっています。
適合製品
画像
フリクションシナジーノック03・04・05
※本体は生産終了

参考:PILOT
フリクションポイントノックビズ
※本体は生産終了

参考:PILOT
フリクションポイントノック
※本体は生産終了

参考:PILOT
フリクションポイントビズ
※本体は生産終了

参考:PILOT
フリクションポイント
※本体は生産終了

参考:PILOT
フリクションポイントノックデザインシリーズ
※本体は生産終了

参考:PILOT
とはいえ、なかには「自分の好きなボディとリフィルを合わせて使いたい!」という人もいると思います。
どうせ文房具を購入するなら、自分好みで使いたいですよね。
そこで、公式には発表されていないけれど、互換性(組み合わせて使える)があるボディ(ペン)とリフィルはないかと思い、実験してみました!
私が実際に試してみて、互換性があったボディとリフィルは以下のとおりです。
※ちなみに私が今回調べてみたのは、もともとコーンチップが入っていた商品になります。
ペンの組み合わせ
互換性のある商品
フリクションWaai

【Waai互換①】フリクションシナジーノック用替芯

【Waai互換②】フリクションボール用替え芯


【Waai互換③】フリクションゾーン用替え芯

フリクションゾーン

【フリクションゾーン互換①】フリクションシナジーノック用替芯

【フリクションゾーン互換②】フリクションボール用替え芯


【フリクションゾーン互換③】フリクションゾーン用替え芯

フリクションボール

【フリクションボール互換①】フリクションシナジーノック用替芯

【フリクションボール互換②】フリクションボール用替え芯


【フリクションボール互換③】フリクションゾーン用替え芯

頭の良い方はすでにお気付きだと思いますが、フリクションシリーズのリフィルはほとんどのモデルで互換性があります。(フリクションビズは試していないのでわかりませんが……!)
そのため、「フリクションゾーンのリフィルが少し高いな」と感じる場合は、一般的な替え芯にすることで値段を安くすることが可能です。(フリクションゾーン1本275円、一般的な替え芯1本約120円~140円)
参考:PILOT
インクの色はフリクションゾーンがもっとも濃いですが、ペン先の太さを太くすることで、細い芯よりもインクが濃く感じられます。
フリクションゾーンのリフィルは高くて買いたくないけれど、濃いフリクションが使ってみたいという方は、0.7~1.0の太さの一般的なフリクションを使ってみてください。
フリクションゾーンに比べると色の濃さは劣りますが、細いペン先よりもインクが濃く感じられるはずです。
※本記事で紹介している互換情報は、筆者が手元で試しながらまとめた内容になります。メーカーさんが公式に案内しているものではありませんので、入れ替えを試す際は、お使いのペンの状態を確認しつつ、無理のない範囲でお試しください。
フリクションの注意点

フリクションは擦れば消えるという、大変魅力的なペンですが、注意点があります。
以下に注意点をまとめました。
| 注意点 | 内容 |
| 高温で消える | 高温環境ではインクが透明化し、文字が消えることがある。 |
| 低温で戻る | 冷凍庫など低温下では、消えた文字が再び現われることがある。 |
| 公的文章に不向き | 長期保存や正式書類には使用できない。 例:履歴書、契約書、申込書など |
フリクションは、高温で消える性質があるため、日記や手帳に使用すると、消えてしまうことがあります。
一方、低温で戻るという性質があるため、一度消した文字が不本意に表面に出てくる場合もあります。
フリクションは擦れば消えるという性質があることから、履歴書などの公的書類に使用したいという方もいます。
しかし、環境によって消えたり、消したはずの文字が浮き出てしまったりするため、公的文章には使用しないのがベストです。
PILOTの公式サイトでも、以下のように明記されています。
フリクションボールは証書類・履歴書・宛名書きに使うことはできません。
温度変化によりインキが無色になる特殊な性質を持ったインキを搭載しているため、証書類・履歴書・宛名など文字が消えてはいけないものには使用しないでください。
改ざんの危険もありますのでご注意ください。引用:PILOT
そのため、使用する際は消える・戻るという特性を理解し、用途に合わせて使い分けることが大切です。
フリクションは世界的に愛され、支持されている文房具

”ボールペンは消えないもの”という概念を大きく覆した、フリクション。
「書いた文字をえんぴつのように消せたら良いのに」という文房具ファンの長年の夢を、まさに実現してくれた夢のような文房具です。
ラインナップも豊富ですので、ぜひ自分にぴったりの商品を見つけてみてください。
現在販売中止となっているモデルでも、店頭にいけば手に入ることもありますので、販売中止モデルが気になる方は店頭で探してみるのも手です。

